黒川 京子


  私はソーシャルワーカー・社会福祉士で、医療ソーシャルワーカー(病院勤務)、国際協力NGO職員、路上生活者一時保護センター(東京都と特別区が共同設置)相談員という職歴があります。2023年度現在は大学にて福祉専門職の育成に携わり、ソーシャルワーク実習・実習指導、および関連の演習、そして「貧困に対する支援(公的扶助論)」の授業を受け持っています。また、ボランティアとして、動物(おもに犬猫)の保護活動に関わってきました。本学では、福祉を専門とする立場で「人と動物との共生」「外国人を支援するソーシャルワーク」について担当する予定です。

  社会・世界には様々な人が生きていて、どんな環境に生まれ育っても、いかなる心身・生活状況であっても、誰もが等しくかけがえのない存在です。一人一人が大切にされる社会を一緒に築いていきたいと思います。そのように考えるとき、動物(生きもの、自然)たちが営んでいる生をも大事にすることは重要だと思います。いのちが軽視されない社会は、人にとっても生きやすいものに違いないと考えます。すべての人の福祉、動物の福祉、人と動物との共生について、学生の皆さんとともに深め続けていきたいと思います。

 

【1982年上智大学社会福祉学科卒業、2004年ルーテル学院大学大学院博士前期課程修了(社会福祉学修士)、著書(共著)「How to 生活保護・介護保険対応版」(2000年、現代書館)、「How to 生活保護・『自立生活』対応版」(2005年、現代書館)「介護 コミュニケーション技術」(2014年、メヂカルフレンド社)、「戦後日本の社会事業・社会福祉資料 内職・副業」(2021年、柏書房)、「戦後日本の社会事業・社会福祉資料 授産事業・授産施設」(2021年、柏書房)】