黄 耀進


 第2外国語の中国語を担当します。台湾出身のため、中国大陸の簡体字、台湾の繁体字とも教えられ、福建省南部の方言にも対応できます。中国語というのは、標準語(いわゆる普通話)以外、いろいろな地域でさまざまな方言を混ぜて使われています。標準語の勉強以外にも、このような多言語的な事情を理解、勉強できれば、言語社会論を通して世界中の「中華系言語」が概観でき、もっと広くておもしろい「中華観」が出来上がるかもしれません。それを目標として、一緒に勉強していきたいと思います。中国語の講師を担当しながら日中翻訳・通訳もしていますので、授業中そのおもしろさとむずかしさという経験も共有していきたいです。

 

【2014年一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学、台湾政治大学テレビ放送学科修士。現在は早稲田大学、相模女子大学の中国語非常勤講師。訳書に『岩波新書.中國的歷史3 草原的稱霸』台北聯經出版、2021年(古松崇志『草原の制覇 大モンゴルまで』、岩波書店)、『惡魔噬食的靈魂:北九州連續監禁虐殺事件』2021年、台北凌宇出版(豊田正義『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』、新潮社)、『軌道:福知山線出軌事故,改變JR西日本的奮鬥』台北游擊文化、2020年(松本創『軌道:福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』、東洋経済新報社)など。】