北川 美由紀
生物学、植物学の授業を担当します。植物分子生物学が専門であり、植物の花の咲くメカニズムやモモの花の色、果実の色、花粉の稔性に関わる研究をこれまでに行ってきました。
2022年からアメリカに同行することとなり、日本人が少ない地域で生活をすることは、自分がある種のマイノリティの存在となる機会を与えてくれました。英語が決して流暢ではないことや、初めての子育てを異国ですることに多くの苦労はありました。しかしながら、文化も言葉も異なる方々と触れ合うことで、程度は異なるもののマイノリティの人々が多く存在すること、その多様性を理解し合うことが如何に大切であるかを、身をもって感じました。今後、自分自身がより良く生きる為、私ができることは何かを考えていた折に、自分の専門を軸にしながら、様々なマイノリティの方達が学べる大学で授業を持つこととなりました。自分の経験を活かして、より良い社会を作るため、多様性のある環境に適応して行けるような人を育てる授業を行いたいと考えています。
【2014年筑波大学大学院卒、理学博士。著書、Development of simple PCR-based DNA marker for the red-fleshed trait of a blood peach ‘Tenshin-suimitsuto’(2020 Mol Breeding)などがある。】