なかの まきこ


 幼少時から、親が心配するほど、生きものたちの世界に没頭して過ごしてきました。19歳のときに、動物と人の共生を考える自由非組織「ひげとしっぽ」を立ち上げ、動物の調査・保護活動を行いつつ、25歳で大学の獣医学部に進学。動物実験という壁に向き合い、動物を殺さない方法(代替法)を模索し卒業、獣医師となりました。卒業後は、国内外の動物・環境保護NGO等に携わりながら、ホームレス状態にある人たちの保護する犬猫の無償診療などを行い、人間社会における差別や搾取問題についても現場で学んできました。地球で起きている様々な問題は、どこか根っこが繋がっているといると思っています。自らが生き延びることだけでなく、他生命(動植物、人)の存在を認め尊重する世界の実現に向けて、出来る限りのことをしていきたいと思い、今に至ります。

 

【1988年ひげとしっぽproject設立、2000年麻布大学獣医学部卒業・獣医師免許取得。離島の動物病院非常勤務、国際動物福祉基金日本事務所勤務、往診専門動物病院開設、

現在は川口短期大学非常勤講師他。著書に「実験動物の解放」(1991・カタツムリ社)「野宿に生きる人と動物」(2010・駒草出版)他。「どうぶつたちの見上げる空は」(現代書館)が近日中に出版予定】。