バリアフリー教養大学
Barrier-Free College of Liberal Arts
リベラルアーツをすべての人に
リベラルアーツ(教養主義)の学びを一流の教授陣が提供します。リベラルアーツとは自由な知的探求により自己を解放する(liberate)学びです。バリアフリー教養大学では幅広い分野から各自の興味で自由に履修科目を学ぶことができます。また分野横断的・学際的な科目を多く提供します。原則何年次でも自由に好きな科目を選んで履修することができます。リベラルアーツ教育の精神である「ダイバーシティ(多様性)」を重視し、LGBTQ・ろう文化・盲文化者・沖縄文化等を語れる、マイノリティ当事者の教員も教多くそろえています。
完全オンライン・完全情報保障
あらゆる人に学びの機会を保障する情報保障付き完全オンライン授業を提供します。見えない人も、聞こえない人も、ページがめくれない人も、、、様々な人がいるのが当然という前提で、教授法・教材を用意し、授業を提供します。通学が叶わない方も、オンラインだけで卒業できます。情報アクセシビリティ重視、デジタルデバイドの解消はバリアフリー教養大学の使命です。バリアフリー教養大学はインクルーシブ社会のモデルです。
ろう者の先生の日本手話による授業が33科目
ろう者にはその「文化的および言語的同一性の承認及び支持を受ける権利」(障害者の権利条約第30条)があります。それを守るためには、ろう者の学生がろう者の先生から日本手話で学べる環境が必要です。様々な分野のろう者の教員が33科目(各2単位)の日本手話による授業を提供します。それ以外にもろう者の先生の卒論指導(8単位)を受けることができますので、日本手話者の方は、卒業単位の半数以上を日本手話で履修することが可能です。日本手話動画によるレポート提出や卒業研究も認めます。(聴者の先生による科目には情報保障をつけます。)ろう者のみならず聴者で日本手話ができる人も「手話留学」のつもりで手話による授業を履修することができます。
当事者に学ぶリベラルアーツ~LGBTQ、沖縄文化等
LGBTQ、沖縄、被差別部落、コリアン、障害(ろう文化・盲文化等)、さまざまなマイノリティについて、当事者の先生から学ぶことができます。マイノリティは文字通り数が少ないですから、当事者の専門家から直接学ぶことは容易ではありません。バリアフリー教養大学には、マイノリティをテーマに研究している第一人者の先生が揃っています。多様性の魅力を味わいながら、様々な分野の学問を学びましょう。初めて出会う感動がたくさんあるはずです。
どんな環境の人も、学び、そして働く社会へ
重度の障害者も働ける大学という「キャリアモデル」を社会に発信します。今やITの発達により、どんなに重い障害があっても、あるいは介護や看病をしながらでも、自己実現も、社会参加も、社会貢献も可能です。そのことをバリアフリー教養大学の環境から知ってください。障害を含めマイノリティ文化は多様で豊かな社会を創生します。教員・職員もマイノリティ当事者、シニア、海外在住のママさん先生等、多様な環境から、学生の皆さんを教え、サポートします。
生涯にわたる学び
あらゆる差別・偏見から自由なバリアフリー教養大学はエイジズムもはねのけます。シニアの先生たちも大活躍。教授の中には、大学教授として定年退職後、音楽大学で学んでいる先生もいます。英米文化を担当する教授の演奏をお楽しみください。
定年退職後こそ、新たな学びで、新たな自分を見つけましょう。
やってみよう障害者支援
バリアフリー教養大学の教員たちが開発した「情報アクセシビリティ論」(文部科学省科学研究費助成事業による)を学び、また学内で情報保障のインターンシップを行うことで、「バリアフリー教養大学情報アクセシビリティプログラム修了証」が授与されます。また各自治体の盲ろう支援員の講習会でトレーニングを受けた人は「情報アクセシビリティ論」の成績に加味されます。情報アクセシビリティを学び、障害者支援のプロフェッショナルを目指しましょう。また障害のある人も積極的に障害支援を行ってください。障害者権利条約第24条3には「障害者相互による支援及び助言」が明記されています。障害のみならずマイノリティのピアサポートはそのコミュニティにとって必須です。
長期履修制度で安心の学び
重度障害・難病等の学生には長期履修制度があります。履修期間を延長した履修計画書を作成し、事前に提出することで、4年間の授業料での履修が可能になります。
多様な言語の学び
英語・日本手話・アメリカ手話・韓国語・中国語・
帰国生のための日本語・ろう者のための日本語/英語
「ハリーポッターで学ぶ英語」では、英語の魅力と英国の文化を伝えます。日本手話・韓国語・中国語など、インクルーシブな日本社会を目指すために必要な言語も学べます。一方、日本以外の国で学校教育を受けた学生や家庭の言語が日本語ではない学生のために、長年帰国生に日本語を教えた教授が大学で必要な日本語(レポートの書き方等)を教えます。日本手話を母語とするろう者が日本語の読み書きを身につける授業や、ろう者のための手話による英語の授業もあります。様々なバックグラウンドの学生のために多様な語学の授業を提供します。
地球に優しい学び~
デジタルライブラリー&古本ライブラリー
バリアフリー教養大学は図書館のデジタル化を推進します。視覚障害者やタブレットを使ってページをめくる人、拡大しないと字が読めない人のためにデジタル資料を入手しやすくし、また独自の資料や教員の書籍のデジタル化を行います。紙媒体の書籍は知的障害等のハンディキャップのある方々が活動するいちょう企画の古本プロジェクトと連携します。日本中どこからでもリクエスト・貸借・買い取りができます。
動物を愛する、自然を愛する、命を見つめる
野宿の人々とともに暮らす犬猫たちの無料診療を行う獣医師や、動物保護活動に携わってきたソーシャルワークの教員とともに、動物の福祉、そして命について考えましょう。また優生手術を強制された人々、戦争やジェノサイド等についても学べます。