高山 亨太
ろう者当事者の研究者として、精神保健の専門家としてこの道を歩んで約20年になります。ですが、まだまだわからないことがたくさんあるからこそ、年齢を問わずに、学問に触れることの楽しさを毎日実感しています。日本の聴覚障害者情報提供施設や聾学校などで、ろう・難聴者の精神保健に関わったのち、米国にあるろう・難聴者のリベラルアーツ系総合大学として知られているギャローデット大学大学院ソーシャルワーク研究科にて、准教授や研究科長として約10年ほど奉職してきました。その経験をもとに、ろう者学や文化言語的マイノリティと言われるろう・難聴者の精神保健や心理社会支援に関連する講座を担当します。
【2007年筑波大学大学院修了、2009年ギャローデット大学大学院修了、2019年日本社会事業大学大学院博士課程修了。博士(社会福祉学)。障害学会元理事、日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会元理事。精神保健福祉士・社会福祉士。著書に『ろう者学とソーシャルワーク教育』(2022年、生活書院)、共著に『手話による教養大学の挑戦:ろう者が教え、ろう者が学ぶ』(斉藤くるみ編著、2017年、ミネルヴァ書房)等がある。】