郷戸 夏子


近現代日本における宗教や日米関係の歴史について授業を担当します。また江戸時代以降の日本の歴史をアジアや欧米との関わりから考える世界史の授業も担当する予定です。日本史と世界史を対比させながら、現在の自分の社会を改めて考えるきっかけとなるような授業になればいいと考えております。

 

近代日本の歴史を見てみると、その発展の背景には、マイノリティや貧困の人々、障がい者など、様々な人々の犠牲の上に成立してきたことがわかります。そしてその状況は現在に至るまで連続するものです。このような現在の問題に対し批判的な視点を持ち、過去から現在を照らすことで異なる視点を獲得することが可能となります。一つの意見ではなく様々な意見から物事を考えることで、より豊かな社会の形成に寄与できると考えております。

 

【2020年国際基督教大学アーツサイエンス研究科博士後期課程修了、博士(学術)。2022-2024年米国パデュー大学で博士研究員。論文として「フレンド派宣教師エスター・B・ローズの救援活動─第二次世界大戦後の日本での活動を中心に」『キリスト教史学』(75号、2021年)、Diary of Esther B. Rhoads『アジア文化研究所』(47号、2021年)などがある。】