斉藤みか


 大学での学びの基礎となるアカデミックライティング、クリティカルシンキングに関する授業を担当します。また、日本文学が専門であるため、日本古典文学の受容と継承に着目した文学の授業も担当します。

 

 大学院生のときに聴覚障害をもつ高校生の学習塾運営に携わり、2013年にNPO法人ろう・難聴中高生の学習支援の会を立ち上げ代表になりました。現在もNPO法人として助成金をもらいながら、ろう・難聴の中高生を対象とした学習塾を運営しています。大学ではアカデミックライティング、日本文学の授業の他に、国際基督教大学(2022年3月まで)・明治学院大学(2022年3月まで)・上智大学(現在に至る)でライティング支援業務を担当してきました。書くことが得意な学生はもちろん、発達障害・学習障害など、書くことに難しさを感じる学生たちにも、対話を通して、書く力を伸ばすサポートをしてきました。NPO法人の活動と、ライティング支援業務の経験から、大学教育はそれぞれに合った学びの機会を提供することが重要だと考えています。

 

【2018年国際基督教大学大学院卒、学術博士。著書(単著)に『『竹取物語』から「かぐや姫」へ――物語の誕生と継承』(2020東京堂出版)、論文(単著)に「戦時下の軍国主義教育における『竹取物語』の教材化とその影響」(2022『アジア文化研究』 48号、国際基督教大学アジア文化研究所、pp.75-94)、”From The Tale of the Bamboo Cutter to Princess Kaguya: Metamorphoses of the Tale in Manga and Beyond”(2021 Japanese Language and Literature 55(1),pp.181-213)等がある。】